育児と暮らし

「大きくなったら何になりたい?」と子どもに聞くのをやめた理由

ちよん

未就学児2人育児中の30代ゆとり世代会社員ワーママ。 子供だけじゃなく、ちゃんと自分が幸せになる将来のための「今」を綴るブログ。旅行、ヨガ、おしゃれ、お酒、本、ランニングが好き。


突然ですが。


大人たちって子どもにこの質問しますよね。
「大きくなったら何になりたい?」



先日、美容院で隣に座っていた男の子(小4らしい)がお兄さんの美容師さんと話していたんです。

男の子とお兄さんとは初対面の感じではなく少し親しそうな間柄に見えました。

そこでお兄さんが、「〇〇くんは大きくなったら何になりたいの?」という質問をしていて。

「お、今の小学生は何て答えるんだろ?やっぱりyoutuber ?」

なんて一人想像しながら聞いていると・・・。

男の子「あー。野球選手とかそうゆうやつ?なんでもいいんじゃない?元気ならなんでもいいよ。」

という返答。笑
そして二人はすぐ話題を変えてしまい、その話はそこで終了。笑



これ、どう思いますか?
私は、この男の子が冷めているとか、小学生なのに夢もないなんて可哀想とか、思わなくてすごくスッと入ってきた自分がいるのに気がつきました。

と同時に、「この質問をむやみに子どもにするのやめよう!」って思いました。

「大きくなったら何になりたい?」

この質問、大人になるまでに何回大人から聞かれるでしょうか?
言葉が喋れるようになってすぐ聞いてくる大人もいるし、もはや1歳の誕生日で数枚の選び取りカードでも決められますよね。笑
(お医者さん、音楽家、スポーツ選手、とかね)


この小学生もきっと、これまでの彼の人生で何度も何度も聞かれてきて、その都度身の回りにある職業を答えてみてはしっくりこず、「元気であればなんでもいい」にたどり着いたんだと思うんです。(勝手な妄想です)

そもそも4年生で知ることのできる職業なんて少ないし、この答えを言ってしまえばそれ以上大人は聞いてこないから。



私は小さい頃からこの質問をされたら、本当はたいして思ってもないのに「学校の先生」と答えていました。

一番身近な職業が「学校の先生」だったし、それっぽく聞こえるので大人に満足してもらえる回答なので小学校の卒業文集でも書きました。先生に感謝の気持ちを書くのにいい材料だったから。笑

「将来のゆめ」とか「なりたい職業」とか、「今知ってる中で言えば」の条件付きだし、何度も何度も聞かれて、もうこっちは飽き飽きしてるのに、大人は容赦なく聞いてくる。

何度も聞かれるうちにだんだんこの「何者かにならなくてはならない」プレッシャーに耐えられなかったり押しつぶされてしまう子どもが出てきてしまう。
そうならないようにこの小学生も自分なりの「答え」を見つけたんだと思うんですよね。


だってその場で私なら「学校の先生」って言っちゃいます。その方がちゃんとしている子って思われるし、話も早い。笑

でもそうやって嘘を重ねながら、自分の中でいずれちゃんと自分の答えを見つけて「何者かにならなくちゃいけないんだな」というプレッシャーが積み重なっていく。。


そういえば、先日4歳の長男の保育園のおてがみの中でもうちの子の「大きくなったら何になりたい?」の回答が載っていました。
答えは、「パパ」。

一見微笑ましいんですが、彼はあんまり職業にはまだ興味を持てていないので身近な「パパ」を答えたんじゃないかな?と思いました。
(わからない、本当にパパになりたかったらごめん。)

そうやって自分の知っている中から絞り出して大人の満足いく答えを出しているんだけと思うんですよね。

子どもは親の喜ぶ顔が大好きだから。
親を喜ばすためにプレッシャーを感じないでほしいな。


「ただ元気でいればいい」
やりたいことなんて、変わっていけばいいし何者でもないあなたはあなたでいいでしょ。


そんなことを思った年始の美容院でした。
終わり。

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