現在、2人の保育園児を育児中です。
1人目育休後にIT系スタートアップへ転職し、2人目の育休を経て3年目を迎えます。
最近私の周囲のワーキングマザー友人から、フルリモートで働ける、スタートアップやベンチャー企業って実際どうなの？とか、育休をとったり、活躍できるものなのかといった質問を受けることが多くなりました。
そんな質問に答えるつもりで本記事を書いていきます。
私は育休を取りましたが、育休後活躍するための過ごし方について、何をどんな努力をしたのかを綴っていきますので、
キャリアに迷ったり、育児の両立を考えている方へ、少しでも参考になったら嬉しいです。
スタートアップに入るまでのキャリア
参考までにこれまでのキャリアを書いておきますと、
・新卒でメガバンクに入りリテール（個人顧客向け）営業を5年、
・中小企業の専門商社でマーケティング的な仕事を3年ほど経験しました。
一人目の育休から復帰して半年で転職しました。
スタートアップに転職した理由の一つに「フルリモート、フルフレックス」という魅力的な条件がありました！
コロナ以前だったのでまだこの条件は一部のベンチャー企業にしかありませんでした。
転職前は子供の発熱、通院であっという間に有給がなくなっていましたので、この条件がとても魅力的に感じました・・・。
スタートアップ転職1年目 時短で転職に成功したが苦労の1年。
実はスタートアップ企業への転職自体はそんなに簡単ではなく、元々は希望ではない職種での内定でした。
前職ではマーケティング職だったので同じ職種を希望していたのですが、実際にはカスタマーサクセスで内定しました。
（カスタマーサクセスとは、既存のお客様を相手にした半分営業、半分サポートの顧客対応が必要な職種です。）
しばらく顧客接点がない仕事をしていたため、仕事内容に慣れるまでもちろん苦労をしました。
ですがまず第一の関門はIT企業ならではの最先端ツールへの慣れでした…。
メールはOutlook、社内連絡もメールや電話で行う中小企業でしたので、Gmailやslack、notionなどIT企業で毎日触れるツールに慣れるのにまず苦労しました。
そして、周囲のメンバーや上司の仕事の速さです。Slackでのテキストコミュニケーションで光の速さで進んでいきます。
でも今振り返ると会社のフェーズ的に人を急激に採用する時期だったこともあり、特別大変な時期ではありました。
スタートアップ自体が初めてだったのでわからなかったのですが、フェーズが違うと必要な人材も異なってきますし、中で働く人のタイプも変わってきます。
今まで変化が少ない環境で働いていため、トライアンドエラーを打ちまくるフェーズは正直自分に向いていたタイミングではなかったでしょう。。
そりゃ苦労もするはずです。
ですが希望していた通り、お客様との打ち合わせは全てオンラインで行えて、リモート在宅で仕事ができました。
子供の通院発熱時にもお休みにならず柔軟に対応できたのはありがたかったです。
この環境で仕事をすることを選択したのは自分なので、普通に仕事ができる状態まで頑張るしかない！と自分を奮い立たせました。
スタートアップ転職2年目 キャリアと育児の両立に悩む育休期間に行ったこと
なんとか転職後1年経とうとしていた時、2人目の妊娠が発覚。
体質的に悪阻がとってもひどく３ヶ月ほど休職することになり、さらに切迫早産気味で１ヶ月前倒しで産休・育休に入りました。
そんな状態でしたので、顧客対応と同僚にカバーしてもらったり、打ち合わせをリスケしてもらうなどお客様に迷惑をかけてしまうことが度々。
子供が生まれてからも顧客対応がメインの仕事を続けられるのかとても不安に思うようになりました。
漠然と、今後は顧客対応がメインではない、元々前職でやっていたマーケティング系のキャリアに進みたいなと思っていました。
育休に入ってから、自分がなんとなくそっちの方向へ進む準備をしていこうと思いました。
具体的に始めたことは、webデザインの勉強です。
私が利用したのは、Fammというママ向けのオンラインスクールでした。
主に、Webサイトを作るためのコーディングやphotoshopの使い方を学びました。
バナーデザインなど、ココナラで仕事を受けてみたりして、プチ副業を始めてみたり、webマーケティングやwebディレクションの基礎コースを受けてみたりしました。
正直、具体的に復帰ほのキャリアを事細かに計画していたわけではなく、楽しんで学んだことがいつか今後につながったらいいな〜くらいの温度感で学んでいました。
スタートアップ転職3年目 希望のポジションで、フルタイムで復職。
認可保育園にスムーズに入れず、1年半ほどいただいた育休期間。
長期間お休みすることについてはとても心配でしたが、快く受け入れてくれました。
復職面談では、正直に「顧客対応以外の仕事をやらせてほしい」と希望を出したところ、この希望もあっさり通りました！
しかも、私が本当はやりたかった既存顧客向けのマーケティングである、カスタマーマーケティングという職種！
なんと運の良いこと（？）に、当時カスタマーマーケティングのポジションにいた人が抜けてしまって空きポジションだったのです。
人生ってわからないものですよね。。
なんとその中で、育休中に手を出していた、photoshopやWordPressの知識も存分に活かせましたので、趣味で終わるかもと思っていたことが本業にもつながりました。
新しいツールの勉強をしつつアウトプットを出すのは結構大変でしたが、大変よりも「楽しい」の方が大きく、本当に日々楽しく業務を遂行することができました。
復職当初は時短勤務で復職したのですが、仕事が楽しくて復帰後１ヶ月でフルタイムに戻しました！
復帰後半年で優秀賞ノミネートされるまでに！
もちろん毎日必死でしたが日々新しいことを学ぶのが楽しくて、プロジェクト企画やレポート分析、動画製作スキルも新しくつけることができました。
上司からも、正直復帰後半年でここまででになると思わなかったと評価をいただき、社内でも限られた人しかノミネートされない、
上半期の優秀賞にも選ばれました！
復帰後は初めての業務しかなくて、正直大変な半年ではありましたが、やりたい仕事だったので楽しくあっという間に終わった半年でした。
育休復帰後に活躍するための育休中の過ごし方
復職後に活躍をするための育休中の過ごし方について意識したことを書いておきます。
ただし、以下のことは全員の育休中のママたちに推奨するものではないですし、できることだと思っていません。
実際、私も一人目の育休中は、育児だけで精一杯で、何もできませんでしたので！ということを前提に書いておきます！
- 早起きして自分の時間を作る
- 毎日手帳に自分が大切にしていること、今後のキャリアについて考えたことを記録する
- 長い目で見てスキルにつながる可能性があることにお金を使う
- シッターや一時預かりなど、なるべく第3者に子供をみてもらう（そのことに罪悪感を感じない）
今振り返ってみると、全部重要だと思います。
特に3.は、webデザインの他、片付けやヨガのインストラクター資格取得なども行いました。
人生長いので、ヨガなどもいつか仕事にできたらいいな〜と漠然と思っていただけですし、片付けに至っては、自分の家の片付けに活かせればヨシ！と思って勉強しました。（実際、社内で朝ヨガ部を作ってヨガ講師をやることに！）
そして、勉強中はシッターを依頼したり、実家の母に見てもらったり、子供を預けることに罪悪感を感じないようにしました。
自分が幸せを感じてないと、子供に優しくできませんからね。
夜の寝かしつけに2時間もかかっていたため、夜は一緒に寝落ちが毎日のお決まりになっていましたので、自分の時間を作るために5時には起きるという生活をするようになりました。
ちょっとストイックにも見えますが、復帰後の生活にも難なく切り替えができましたし、とても良かったと思います。
しかも睡眠時間で言うと、21時から朝の5時なので、8時間も寝ているのですw体調も肌艶もよくなりましたよ。
最後に
偉そうに書きましたが、本当に大前提として、育休は子供と向き合うための時間ですし、子供のタイプもありますし、万人ができるわけではないと思います。
ただ、無理のない程度に自分のストレスにならない程度に自分時間を作り、今後のキャリアや自分自身を見つめることがその後の伏線回収に繋がってくるなぁと感じているのでこの記事を書いてみました。
少し時間的余裕ができる育休中だからこそ、自分に向き合い、自分が幸せだと思うことや進みたい方向を知り、その方向に歩みを進められる準備をしておくことができるのかもしれないと思っています。
実際、職場復帰したら仕事に育児に家事に忙殺され、そんな暇はなかなかないので。。
「あれ？私はなんのために仕事をしているんだろう？」と言う疑問がふと頭によぎった時に、明確な解が自分の中である人は強いです。
育休中の過ごし方や今後のキャリアに悩んだり新しいことを始めてみようとするママたちの背中を押せる内容になったら良いなと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました！